岩手から
情報行動調査報告会 in 岩手

12月15日、盛岡を訪ねて、「情報行動調査」の報告会などをしてきました。
まず、大橋さんのご案内でiSPPの理事でもある岩手県立大学柴田先生を訪ね、調査の概要や総務省の検討会に出した意見書、今度の例会でのロールプレイなど、最近の活動についてご説明し、意見交換をしました。

 次に、岩手県庁地域振興室に行き、同じく調査の概要、意見書などについてご説明しました。

 夕方、「千本亭」というビストロで、山田町で調査をしていただいた店主の本館さんから、現在の被災地の状況や炊き出しなどの支援活動についてお話を伺いました。子供たちは、大人と違い、不満や愚痴を発散できないため、精神的にも辛い状態が続いていること、盛岡の動物園などに招いたこと、などを聞きました。その後、大槌町で調査をしていただいた坂本さん、学生を調査に送り込んでくださった佐々木さん、岩手放送釜石支社長の江幡さん、岩手大の梶原さん、たまたま盛岡に来られた仙台の男澤さんも合流し、調査をめぐる諸々を話し合い、夜遅くまで交流をしてきました。

 今朝は、坂本さんのご紹介で、被災地支援を大規模に続けているSave IWATE
プロジェクト寺井代表にお話をお聞きしました。岩手沿岸は、とくに交通の便が悪く、冬に入って、雪や凍結で来るまで通うのも大変になるだけに、ICTにはとても期待している、ということです。子供たちの学習支援に、スカイプを使えば、盛岡の学生が通わないでも、毎日指導できるが、仮設住宅で、各戸で毎月のネット通信費を負担するのは辛い、マンション型でもブロードバンドを引いて、そのさきは無線LANにするとかできないだろうかというご相談でした。

 阪神淡路をケースにしたロールプレイについても、強い関心をもたれました。
 Save IWATEは、いま重要な雇用づくりとして、被災者による雑巾づくり、クルミの採取を進め、販売したり、冬物衣料を全国から集めて配布したり、困窮している被災者への物資支援など、様々な地道な活動を続けています。

 盛岡の人たちは、三陸沿岸から遠いので、どうしても関心が低いことがあるといわれるのですが、どうしてどうして着実な活動があることに、あらためて目を開かされました。
 今後の、ICT活用をぜひ一緒に考えましょうと話してきました。盛岡は朝から小雪がちらついて、寒い日でした。

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